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思い出に浸るのもいいもんだね-キベリカタビロハナカミキリ

7-8日と所用で久方ぶりに実家に泊まることになった。何十年ぶりになるのだろう。自宅が車で1時間位なので独立してからほとんど泊まったことがなかった。

さて北安曇から中京圏に帰るのには3つのルートがある。日本海周り北陸道経由。ポピュラーな長野道-中央道。
今回は高山経由で東海北陸自動車道を利用してみた。やはり長野-岐阜県境の一般道を走る時間が長い分長時間ドライブになってしまった。

それでも早めに出発して少しだけ寄り道してみた。ほとんど交通利用がないのに、ある地点には多数の車両が止めてある。噂に聞く、蝶の数より採集者の数のが多いというのは本当だった・・・・・
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それでもこの蝶なかなか撮影機会に恵まれず、1973年以来のご対面かな?撮影できたのはかなりスレた雄だったけど嬉しかった。
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他にはサカハチチョウとシータテハ。狙っていたコヒオドシは目撃のみ。

心配していた渋滞にも巻き込まれなかったのだが、なんと花火大会の日で市内は大渋滞・・・・・
それでは実家の屋上から見る何十年ぶりかの花火もいいもんだね・・・・

懐かしい気分に浸って、ついかって起居していた部屋を覗いてみた。
先日、 「虫林花山の散歩道」の虫林さんがお出でになったとき、話題にしていた「キベリカタビロハナカミキリ」を見てみたくなったのだ。

「どくとるマンボウ昆虫記」の中に出てくるこの種類は、当時のカミキリ屋あこがれの種類で、文中でも5頭採集したことが話題になっていた。

1970年だからちょうど40年前。この時は本当にたくさんのキベリカタビロハナカミキリを採集することができた。
多分林道の周囲が伐採後数年した最高の環境になっていたのだろう。
翌年は数頭、数年後にはまったく観察できなくなっていた。
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右上の10数頭がキベリカタビロハナカミキリ。
ラベルをみると1頭1頭に思い出がよみがえってくる。うーん懐かしの同窓会に参加した気分。こんなのもいいね・・・・

70年代初期の思い出が詰まった標本箱のいくつかをそっと覗くと良かった・・・・・・健在だ・・・・・うれしい再会だね。
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さてこの個体、層雲峡7月採集となっているがどうしても名前が出てこない。どなたかおわかりになる方教えて下さい。
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このタカネヒカゲは双六岳産。若くて体力があってもあの登りはきつかった。
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1973年生まれて初めて採集したイエローバンド。まったく同じ場所にいまでも飛んでいるのがうれしい。
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このオオイチモンジの雌。丸瀬布で初めて採集した感動は忘れない。あのオロピリカ林道は今どうなっているのだろう・・・・・

さてムモンアカシジミの観察
8月6日とてつもなく暑い日。1時5分から20分まで高所を飛び回り撮影機会無し。
個体数はやや少なくなってきたような。やはり最盛期は8月初めだったのだろう。
8月8日曇りやや肌寒い。2時45分。
まったく飛んでいない。サクラから1頭飛び出しただけ。時間、天候ともに条件が悪かったようだ。
8月9日1時から1時20分。曇り。湿度は高いが、からだには涼しい感じ。
数頭がカシワの周りを飛んでいた。やはり適度な日照は必要なのだろう。
カシワ樹上に止まっていた1頭が、突然2-3㍍のところで産卵を始めた。
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綺麗な個体だ。
数回産卵をしていたが、ストロボに反応して元の位置へ戻ってしまい、まったく動かなくなってしまった。
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それでもまだまだ、綺麗な雌が残っているようだ。
by kmkurobe | 2010-08-09 15:34 |
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