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オレンジと幻の珍獣-クモマツマキチョウ他

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数日前まで、朝方の犬の散歩の時は手袋なしではとても歩けなかった。18日は安曇野でも30度を突破し、とにかく暑すぎて、朝方以外はとても撮影にならない。もっともギフチョウの飛び出す時間はやはり8時半頃、なかなかうまくいかないものである。

さて久しぶりの晴天の休日。近くのギフチョウの発生地を一回りしたが、ほとんどがすれた個体ばかりなので、予定通り標高の高い発生地や沢筋の様子を見に行った。

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またこの時期は確信犯的密猟者が多く出没するのでパトロールの意味もある。近々合同パトロールも実施されるが、いまだに非合法とわかっていてもどうしても「採りたい輩」がいるのは愛好家としては残念でならない。
実際作業で山に入られている方に伺うと、「悪質なのは平日に来る」とのこと。まあ確信犯だからねそうだろう。私が出会った多くはみなそこそこの年齢。いい年をして、オオイチモンジと同じで、クモマツマキチョウの場合は本当に逮捕されてしまうよ・・・・・

いずれにしても、自然とふれ合うのに、こそこそとしてしか歩けないのは、本当にさみしいことだね。
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思っていたより残雪が少ない。ガレ場の下縁はほとんど雪渓に覆われているはずなんだが・・・・
この1週間で随分溶けてしまったんだろう。この状態はほとんど平年並み。
サカハチチョウがたくさん発生していた。いよいよギフチョウシーズンも終わりだね。
それでも標高1000メートルを超えたあたりでは、まだまだきれいなカタクリやニリンソウがさいていた。
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杉木立の中からふわりとあらわれたギフチョウは随分と綺麗な個体で、しばらくの間木漏れ日の当たる林床に止まっていた。
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日光浴かなと思ったが、よく見ると給水しているようだ。ヒメギフチョウでは暑い日時々観察したことがあるが、ギフチョウそれもこんな新鮮な個体が吸水しているとはね・・・・・
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とにかく暑い、10時を過ぎていよいよ暑さが増してきた。白い蝶はあちらこちらに飛んでいるのだが、。どきっとさせるほとんどがエゾスジグロシロチョウ。
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向こう
が透けて見えるようなスジボソヤマキチョウばかり。いい加減にして戻ろうかと思ったら、それらしい個体が崖の上から降りてきた。
ここはほとんど花がないので、ひたすらに追いかける200メートルくらい追いかけたところでやっとスミレの花にとまってくれた。
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スミレでの雌はいい写真がなかったのでこれはうれしかった。
崖沿いなので、根元がすっきりしているワンチャンスをものにできてうれしい!
こうなると欲が出るもので、再び崖下に戻って待っていると、今度は珍しい白い大型の動物が現れた。
どうやら相手は気がついていないらしい。ピントを合わせると「白いカモシカ」のようだ。
これは凄い初めて見た。すると突然カモシカが走り出した???
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後ろには青いネットを持った「絶滅危惧種」が・・・・・うーん・・・・・
一言挨拶をしようと近づくと、姿が見えたせいか急に急ぎ足になり・・・・・どこか林の中に隠れてしまったようだ・・・・・うーんこの動物はカモシカより早い・・・・・
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そんなことがあったので、翌日もカモシカ見たさに同地まで出かけた。とんでもなく暑く現地で出会った撮影者の方に伺うと、クモマツマキチョウは朝からまったく姿を見てはいないとのこと。
時間もないのでお話をしながら帰り道をたどるとその方がオレンジが飛んでいるのを見つけてくれた。
ほぼ同時に私も確認できたので、「止まれ、止まれ。」と念じながら二人で追いかけた。
意外にもゆっくりと飛んでいる。あまりにも暑いので「お昼寝モード」に入りかけているようだ。
最初は草の間の日だまりに休止。ポジションが取りにくく、それでもなんとか裏に回り込むことができた。
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数株しかないスミレで数秒吸蜜する以外は、休止フラフラとした飛翔の連続でそのうち高く舞い上がってがけの上に消えてしまった。後から写真を確認してみるとニリンソウでも吸蜜していた。
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いままでニリンソウでは吸蜜はしないと思っていたので、これはうれしい誤算だったね。
いやそれにしても暑かった。
by kmkurobe | 2011-05-20 16:53 | 生態写真
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