夢にまで見た「綿毛」

昨日「羽化直後のムモンアカシジミは脚に綿毛のような体毛があり、これが剥がれて蟻たちの攻撃から身を守ると聞く。何とかその綿毛を観察したくって雨にもかかわらず発生地に出かけた。」
と書いたばかりなのだが、まさかこんなに早くチャンスにめぐまれるとは思わなかった・・・・・

本日も雨・・・・・一応仕事前に一通り発生地の様子をうかがってみたが、全くチョウの気配が無い。気温も20度そこそこなのですぐに撤退。

お昼休みにわずかばかり時間があったので、ホストの周りを見ていたら、きれいな個体が草陰に静止していた。

a0071470_15101431.jpg
まだ羽が伸びたばかりのようで、全く飛ばない。
a0071470_15103462.jpg

周りの草をどけながら少しずつ近づいて撮影する。
a0071470_15104834.jpg

実はまったく気が付かなかったのだが、モニターで確認してみると、6本の脚すべてが夢にまで見たフワフワの「綿毛」にくるまれていた!!!!
a0071470_15105876.jpg
やったね!!!!
ポケットにGXRが入っていて本当に良かったね・・・・
何でも「足に付いたネズミ色の綿毛の中に蛹時代の蟻の攻撃を押さえる物質(ガス)が含まれているらしく蟻は興味を示すが攻撃はしない・・・・」とかあり、数10分で飛び去ると書いてあった。
a0071470_15112470.jpg

出会ったのは本当に羽が伸びきったばかりだったのだろう。写真で見るように、ホストと思われるのホウノキは1㍍弱の土手の上にある。
a0071470_15115164.jpg

そこから少しだけ飛んだと考えれば納得できるかな・・・
ホウノキに止まらせて記念写真を撮影しようと思ったら、熱烈なキス・・・・・
a0071470_15121934.jpg

直後にやっと下枝までなんとか舞い上がって行った。まだ今年は全く卍飛翔が観察できないので、まだまだ発生はこれからなのだろう。今年も暑い「むもんの日々」が続きそうだ。
by kmkurobe | 2011-08-01 15:12 | 生態写真 | Comments(17)
Commented by yoda-1 at 2011-08-01 18:34
あの伝説は、本当だったのですね。
将来発刊予定の安曇野ムモンアカシジミ観察記での貴重なひとこまになるのですね。
誠におめでとうございました。
Commented by himeoo27 at 2011-08-01 20:15
ムモンアカシジミ脚部の綿毛撮影おめでとうございます。
最終的に羽化後蟻の巣を脱出する必要があるのでこのような不思議な毛が生えているのでしょうね!初めて知りました。
Commented by 蝶山人 at 2011-08-01 20:20 x
最初に記載したのは
ヌード写真で一世風靡した
大倉舜二先生ですね
私の愛読書の一つです
大倉先生は飼育個体で
撮影されてましたが
野外品の写真初めて見ます
理屈抜きで
素晴らしい生態写真
見せて頂きました
ありがとうございました
Commented by banyan10 at 2011-08-01 20:41
足に綿毛が付いているのですね。
羽化直後も個体数が多ければ可能性はあるのでしょうが、僕の場合は午後の活動時間しか行っていないのでチャンスありませんね。
もう少し近ければ挑戦したいところです。
Commented by konty33 at 2011-08-01 21:51
話では聞いていましたが、画像で確認できたのは初めてです。
素晴らしい生態観察記録ですね。この写真は皆さんが驚くのではないでしょうか。
良いものを見せていただきありがとうございます。とにかく感動です。
Commented by fanseab at 2011-08-02 22:43
快挙ですね!
個体数が多くて、しかも生息地の近くにお住いの貴殿ならではの
成果でしょう。ホストと目されるホオノキは過去に記録がなければ、投稿の価値がありますね。是非、この植物での♀産卵現場を押えて欲しいと思います。
Commented by 愛野緑 at 2011-08-02 23:01 x
私も図鑑で読んだことはありましたが実際に画像で見たのは初めてです。綿毛は白ではなくグレーなんですね!いや~素晴らしいシャッターチャンスでしたね。お目出度うございます。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:00
yoda-1さん随分うんが良かったと思っています。
着地した場所が蟻道から外れていたようで、時間が経過している割に綿毛が残っていたのかもしれません。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:02
himeoo27さん当地方のこの蝶の羽化はテレビでも取り上げられていて、私も映像を見ましたが、蟻の数がここは随分少ないような気がしました。今年の4-5頭目だと思いますが、本当にラッキーでしたね。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:05
蝶山人さんやはり少しの時間でも歩いてみると、色々と出会いがあるもんですね。昨年擬羽前ここを見つけたときもお昼休みに、ミヤマカラスアゲハの撮影に訪れたときでした。
あれから周辺を随分探しましたが、発生地は見つかりませんでした。
蟻好き蝶の発生条件はほんとうに微妙なもんですね。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:07
banyan10さんやはり幸運が重なったようです。ただ羽化は午前中が多いのでしょうね。早朝に綿毛は無くても羽化直後の個体は観察できていません。ただ貴殿が行かれる発生地に比べると個体数はまるで少ないと思います。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:09
konty33さんこの蝶の生態ほテレビで見ていつか観察してみたいと思っていました。来年は何とか幼虫-蛹を撮影したい物だと思っています。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:11
fanseabさんじつは昨年このホウノキで撮影を確認しています。向かって左に連なる柏、クリ、針葉樹を含めて4-5本がホストになっているようです。それぞれ産卵を観察できました。
Commented by kmkurobe at 2011-08-03 11:14
愛野緑さんどうもです。私も白だと思っていました。テレビの映像では多分ライトが当たって白く見えていたのかもしれません。
いずれにしてもラッキーでした。羽化直後の個体は昨年たくさん見ましたが、綿毛は痕跡もありませんでした。
Commented by ダンダラ at 2011-08-05 19:28 x
これは素晴らしい写真ですね。
話には聞いていましたが、実際に野外で撮影できるなんて考えてもいませんでした。
毎日の観察行の成果ですね。
おめでとうございます。
Commented by kmkurobe at 2011-08-06 16:36
ダンダラ さんありがとうございます。念願かないました。
色々なブログを拝見すると蛹から出てくるところまで撮影されている方も居ます。そこまではともかく、昨年偶然に発見した場所でこんな光景を観察できたのはうれしいかぎりですね。
これからもあわてずにぼちぼちと眺めてみようと思ってます。
Commented by maximiechan at 2011-08-24 21:56
大変に遅い書き込みですが、この記事は大変に勉強になりました。
実はダンダラさんのブログを見たことでこの記事と写真のことを知りました。そして、私が7月下旬に写したムモンアカシジミにも僅かながら「綿毛」が確認できたので、この記事にも触れて本日その写真をブログ掲載しました。本来なら事前に了解を取るべきなのでしょうが、お許しください。
<< 無文な日々の中で-アオバセセリ 大雨の朝をどこで迎えるのかな? >>