YBではなくてHyb  ????

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古い古い「虫友」20歳そこそこからの付き合いのS氏が飛騨国からやってきた。

実際に二人でフィールドに立ったのは数えるほどもないのだが。
なぜか何時も一緒に過ごしていたような気がする。

お互いに年はとったけれど、3分たてば初対面の頃と変わらない。

ギフチョウが好きで、彼も地元で熱心に保護活動をされている。
そんな二人の何十年ぶりかの一日に奇跡が起きたようだ。
まずはご所望があったので谷筋へ登る。
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小生はなんとか撮影できたのだが、結局チャンスは1回のみ・・・・・
申し訳ない気持ちでお昼前には地元へ戻った。

ブログ仲間の皆さんはご存じのように、当地はいわゆる「混生地」である。
全国に数カ所ある「混生地」ではハイブリッドと呼ばれ、自然雑交と思われる個体の記録はあるが、、
生態写真となるとほとんど発表されていない。
小生にとっては夢のまた夢だったのだが、数日前に知人によって撮影された個体は、絵に描いたようなどちらの要素も持った美しい雌だった。
しかも産卵も観察されたらしい。
そんなわけでここ数日は、撮影者の雑踏から離れた場所で、撮影可能な時間の許す限り片っ端からシャッターを切った。
午前中に見かけた個体は一見ヒメギフチョウの雌。明らかに産卵行動をしていた。
開翅を撮影していて、なぜか後翅の黄色斑がオレンジ色をしている。
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写真を見せてもらった個体よりは範囲が狭いものの、明らかに普通のヒメギフチョウとは違うように感じる。
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その個体は産卵、吸蜜といろいろなポーズをとった後、樹上に消えていった。
これは同じ場所で撮影した「普通のヒメギフチョウ」
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「普通のヒメギフチョウ」の産卵
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これは「普通のギフチョウ」
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さて午後再び撮影地へ戻る。
何とかS氏にYBを撮ってほしかったから・・・・・・

そんなとき羽化直後の、一見するとギフチョウのような地色をした派手な個体が足下に降りてきた。
ずいぶん華麗な雌でいわゆる「赤上がり」もハイグレードだ。
前翅外縁のラインが連続している・・・・・・
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うーん、午後のこの個体の方がイメージ通り・・・・・あれ・・・・・・Hyb?????

皆さんのご意見はいかがかな????
by kmkurobe | 2013-05-09 19:16 | 生態写真 | Comments(29)
Commented by ダンダラ at 2013-05-09 19:49 x
どちらも見事なハイブリッドですね。
最初の個体は、私が以前撮影したハイブリッドと特徴がよく似ています。
私のときも雌でしたが、数枚撮影したら飛んで行ってしまいました。
産卵シーンを抑えられたのは素晴らしいです。
最後の個体も何ともすごいですね。
海野さんも小諸日記で書かれていますが、混成地で生じた新しい系統のような感じの個体ですね。
Commented by 蝶山人 at 2013-05-09 19:50 x
Luehdorfia lineならではの
自然の造詣で
偶然で撮影できるものではないですね。
持ってますよ。
Commented by hemlenk at 2013-05-09 20:19
ハイブリッドにしか見えませんね(^^)
驚きました。今季は、この手の個体が多いのでしょうか。
たしか別の方のブログでも似たような固体を見たように思います。
最後の個体は、美しいですね~。。ため息ものです(^^)
♀の交尾嚢は、どちらがついているんでしょうね。興味あります(^^)
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 20:24
ダンダラさんありがとうございます。
以前お話ししたように、あそこは40年来通っていたものにとっては、なにか人為的な効果が加わっているような気がします。
ただ近年ヒメギフチョウがずいぶん増えたことは確かですね。
40年前はギフチョウはみたこともありませんでした。
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 20:24
蝶山人さんすごいとは思うのですか、40年前を知っているとなにか違和感を感じてしまうのですよ。
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 20:26
さっちゃん♪さん初めまして、ブログ拝見いたしました。
これ貴重な記録だと思います。
また滋養法があればよろしくお願いいたします。
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 20:27
hemlenkさん5年ほど前からはじめの個体のようなのは撮影されていました。
しかし今年はわたしの知る限りでは、かなりの数撮影されているようです。
後の個体のタイプは今のところこれだけのようです。
Commented at 2013-05-09 20:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cactuss at 2013-05-09 21:09
これが先日説明されていたハイブリッドなのですか。
ギフの斑紋で地色がヒメギフ、まさにその通りですね。
赤が目に沁みます。また、行きたくなってしまいました。
Commented by 蝶狂人 at 2013-05-09 21:18 x
今シーズンはヒメギフの発生比率が高いようだと・・・・ハイブリッド個体も自ずとして多くみられるのでしょうか?
鬼女紅葉もチャッカリと撮影されておられましたね。あの後、30分も経たなく飛来しました。
ヒメギフ・ギフの撮影はできませんでした。クロツがかなり発生していました。
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 21:58
cactussサンどうもです。
私が見せてもらった写真は1番目の個体に似た雌でオレンジの部分がもう少しはっきりとしていました。
どう考えても複数いるのは確実ですね。
なぜかみな雌の用です。
Commented by kmkurobe at 2013-05-09 21:59
蝶狂人さん5枚撮れましたが、すべてフキノトウにピントを持って行かれてしまいました・・・・・残念。
Commented by 22wn3288 at 2013-05-09 22:13 x
綺麗な赤上がりですね。
ハイブリッドでしょうか。
小生の知人 さっちゃん♪ さんのブログに載っていても、良く知りませんでしたが、話題のチョウなのですね。
YBの情報有難うございました。
Commented by thecla at 2013-05-09 22:28 x
すごいですね。一枚目はオレンジの上下が黄色で私の持っている本でのハイブリッドの典型に見えます。
最後の画像は、私の理解を越えた物体にしか見えません(爆)
これで来年のGW前後に白馬へ通う(&飲み会)口実が出来ました。
いいもん見させていただきました。
Commented by H.A. at 2013-05-09 23:20 x
最後の赤上がりはすごく美しいですね。別種みたいですね。
白馬はヒメギフが増えてるんですか?
先日、飯山で長年ギフの写真を撮っている人から話を聞いたら、ヒメギフはギフに淘汰されていなくなったとおしゃってました。
地域差もあるのでしょうか。やはり飯山でも、圧倒的にギフが多いですが、ハイブリッドぽい個体は撮影しています。(個体差かもしれませんが)
Commented by kmkurobe at 2013-05-10 10:31
22wn3288 さんブログ拝見しましたよ。すばらしいYBではないですか。ハイブリッドとして紹介されているのは午前中のような個体が多いようですね。赤上がりはどういう意味の発現形質なのかとにかく不思議ですね。
Commented by kmkurobe at 2013-05-10 10:34
thecla さん私が見せて貰った29日撮影の個体も1枚目のような表現系をしていました。
基本的にヒメギフベースのような個体が多いようですね。
今年はヒメギフチョウが随分増えて居るようで、産卵数もかなり多く感じました。
Commented by kmkurobe at 2013-05-10 10:37
H.Aさんわたしもこのような個体は富山でも見たことがありません。これでYB
の形質を持っていたら凄いことになりますね。
飯山銭沿線は昔ヒメギフチョウばかりで高いところへいかないとギフチョウは居なかったような気がします。
今年は県南の黒ギフをゲットできたので、次回は最北のギフを一度訪ねてみたいですね。
Commented by 霧島緑 at 2013-05-11 09:44 x
見事なハイブリット個体、クモツキの存在がかすれてしまいます。
ところで、私も4日に白馬を訪問させていただきました。あいにく気温が低く、バンドにも会えませんでしたが、楽しく過ごさせていただきました。
こんな写真を見せられると、ますます白馬に惹かれてしまいます。ギフ・ヒメギフの世界は、まだまだ奥が深いですね。
素晴らしいです。
Commented by fumie at 2013-05-11 16:49 x
こんにちは、今年やっとYBを初見できたところですが、さらにHyBなるものがいるのですね。
赤上がりとかHyBとか、もう何がどう違うのか・・まだまだ分かりません(笑)
それにしても、みなさんがコメントされてるように色模様ともに素晴らしいですね。
ゴージャス~!!
Commented by kmkurobe at 2013-05-11 17:03 x
霧島緑さん4日は本当に寒くてお昼過ぎてやっと蝶が飛び始める日だったですね。
以前からあの場所ではHybが噂されていましたが、今回は4-5頭確認されたように聞いています。
いずれにしても個体数が随分多くなったのも影響しているのかもしれませんね。
2番目のHybは羽化直後でもう少し色々撮影したかったですね。
Commented by kmkurobe at 2013-05-11 17:09 x
fumie さんブログ拝見しましたよ。YBはギフチョウの白馬周辺限定の変異種。Hybはヒメギフチョウ♂×ギフチョウ♀の交雑個体と言われているものです。
DNNを調べてみないとわかりませんが、全国の混生地と呼ばれている場所ではいくつもの報告があるようですね。
ただ生態写真となるとほとんど無いようです。
また「赤上がり」とは後翅の赤い斑紋が強く発現して華麗に燃える個体をさすもので、特に雌には強く出る傾向があります。
場所によってはほとんどでないところ、確率の高いところがあるようです。
Commented by fumie at 2013-05-11 17:33 x
ご丁寧な解説ありがとうございます。
音痴なわたしですが、とてもよく分かりました。
そこで、ボツにした写真をあらためて見直しています。
ちょっと気になるものがいくつか見つかりましたので、近くまたブログに載せてみようと思います。
Commented by naoggio at 2013-05-11 18:26 x
8日はお世話になりました。ありがとうございました。
そして監視活動いつも御苦労様です。
おかげ様で白馬の自然、堪能させて頂く事ができました。
ハイブリッド(に間違いないと思います)2例、凄いですね。
殊に最後の1枚。なんと言ったら良いのかわかりません。
素晴らしい生態写真が撮れましたね。
Commented by カーコのダンナ at 2013-05-12 13:50 x
はじめまして、kmkurobeさんのブログをよく拝見させて頂いております。5/8に白馬でお会い出来て嬉しく思います。数年前より蝶撮り始めました。初めはヒメを撮れて興奮しました。そして今年はYBも撮れて大満足しております。そして、噂のハイブリッドを撮られた方も、私は撮れなかったので次回の宿題ですが、この日は本当に沢山の蝶の達人が集合されていて、話について行けない私でした。皆様の話を聞かせていただき、益々蝶への関心が深まりました。ここのポイントは3度目ですが、何度来ても楽しい所ですね。今後とも宜しくお願いします。
Commented by kmkurobe at 2013-05-13 11:48
naoggio さん後の「赤上がり」の個体は翌日桜で吸蜜、開翅を撮影されています。
いや私もとりたかったです。
Commented by kmkurobe at 2013-05-13 11:58
カーコのダンナ さんコメントありがとうございます。
貴ブログサイトは意見いたしましたよ。すばらしい撮影をされていますね。当地はギフチヨウに限らず、多くの種類が撮影できるところです。違う季節にもぜひまたおいでください。
Commented at 2013-05-14 11:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kmkurobe at 2013-05-14 13:44
鍵コメさんありがとうございます。
またご連絡いたします。
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