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3度目の正直-地元のクモマベニヒカゲ

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地元には4種類の「高山蝶」が生息している。
タカネヒカゲ、クモマツマキチョウ、ベニヒカゲそしてクモマベニヒカゲだ。
70年代には8月初旬に比較的低い場所(2000㍍付近)で観察する事ができた。
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ところが、90年代にはほとんど見ることができなくなっていた。
高標高の場所には変わらずに生息しているので、温暖化の影響が大きいのかもしれない。
またこの季節、来客と一緒に上ることがほとんどなので、どうしても限られた高度以上に上らなかったので、ほとんど撮影のチャンスが無かった。
地元産クモマベニヒカゲはここ数年、毎年一番の目標になっていたのだが、昨年も数度のトライもならず・・・・・
今年こその気合いを入れて登ってみた。
まず予定の木曜日。林道終点まで登ったが、天候悪化で断念・・・・・
1回目土曜日。さすがに仕事前では登り切れず断念。
2回目日曜日。
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なんとか発生地を見つけたが撮影ポイントを確保できず証拠写真のみで敗退。
さて3回目の木曜日アルプスは雲の中・・・・・
それでも無理を承知で1番のリフトに乗る。
1800㍍ではまるで霧の中。
気温はそこそこで風もない。なにより登山路に全くと言って良いほど人が居ない。
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予定より早く2000㍍付近までやって来て、やっと雲が切れてきた。
7時半を過ぎて、周囲のガレ場を山ゴマが飛び回り始めた。
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1回目には見られなかったベニヒカゲがあちらこちらで飛んでいる。いや紛らわしい事この上ない・・・・・
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頑張って2300㍍までさらに標高を上げる。
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ここまで来ると雰囲気あるね。
目的地では薄日が射すと、ベニヒカゲに混じってクモマベニヒカゲも飛んでいたが、全くと言って良いほど止まらない。
天気がさらに崩れてきた頃、近場にフラフラと静止。
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必死にガレ場を登って何とかゲット。
いや疲れた・・・・・
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帰路ゴマシジミをじっくりと撮影しながら下山する。
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今回は真っ黒で超小型の「hosonoi」にこだわって撮影。
キベリタテハの新成虫は初めて撮影ができた。
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このあたりはシラカバダケカンバが少ないのでかなりレアだ。
雲行きが怪しくなり一生懸命下ったのだが、駐車場所まであと5分で降雨・・・・・
ずぶ濡れにはなったが、うれしい一日となったね。
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by kmkurobe | 2014-08-09 16:31 | 生態写真
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