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「安曇野の蝶と自然」をご覧になっている皆さんへ。

「安曇野の蝶と自然」をご覧になっている皆さんへ。
本日、私にとっては大変ショッキングな事がありました。
本日は天気もよくて、昨日ブログに書いたように8時半前よりいつものポイントで観察していました。
その頃、スピードを落とした車が何台か私の横を通り過ぎていきました。
ミヤマアオイの状況を見ようと林の中に入ると、多分昨日は無かったゴミが捨ててあります。
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また8時半近くになったとき、それとおぼしき車が止まり、20メートルほど離れた電柱の陰からこちらを見ています。
出勤時間になったのでそのRV車に乗っていた二人ずれに声をかけようとしたのですが、目をそらしてまったくシカトしています。
ここは「みそら野管理事務所が管理している私有地で許可無く一切の動植物の採取は禁止」の旨書き込んだ看板が見えるところに立ててある場所です。
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管理事務所に連絡をして何度もパトロールして頂くことになりましたが、とにかく仕事前に大変不快な思いをしました。

私の書いたブログが原因になり、このような状況になってしまったことは、この情報化時代を考えると軽率であったと考えざるを得ず、
地元の方々、そしてなによりも罪のない白馬の自然に迷惑をかけたしまったことは、痛恨の極みであります。

この後、安曇野ではいろいろなチョウのシーズンを迎えますが、今年は今回のようなことが再発しないように、今までにまして映像、データの公開は注意しようと思います。
当ブログにリンクされてます諸兄には、今後同様な事が再発しないよう、ご協力をお願いする次第であります。

これでは採集者は自分で自分の首を閉めているようなものです。いい年をした大人が何を考えているかわかりませんね。
昨年、県内でオオイチモンジを採取して新聞に掲載された事例がありましたが、それすらも一部擁護するような書き込みが見受けられました。時代は変わり、70年代の採集者の常識や理屈はもはや通用しないと思います。

数年前、私が採集をやめて欲しい旨お願いした採集者は、(後に友人になりましたが)曰く「白馬村には条例に基づいた罰則規定はないのだろ、だから個人の自由ではないか。何人も個人の楽しみを奪う権利は無いはずだ、あのオバサンだって山野草を手に持っている。どうして採集者だけ目の敵にするのだ。」「もともと原野だった場所を開発して、多くの昆虫がいなくなった。このような開発を行った行政や企業は我々に意見する立場に無いはずだ。」「我々は自然と親しむ手段として採集をしている。それのどこがいけないのだ。」

数年来、「ギフチョウ属の白馬村の天然記念物指定」について採集者側サイドの意見をいろいろな掲示板でチェックしてましたが、そろそろ見直しの時期に来ているのかもしれないですね。
私はもと採集者なので多くの意見について理解できる部分が多々あるのですがね。やはりこのような考え方で採集されている方が一人でもいるとするならば、ギフチョウ属についても県内にかぎり「高山蝶なみの罰則規定」が必要ではないかという意見が強くなってくるのではないかと思いますがね。上高地でさすがにネットを振る採集者はなかなかいないはずですから。

今回は少しでも「白馬の自然の美しさ」を皆さんに知って頂こうとしたことが仇になってしまいました。
自らに対する戒めとして、当分の間ギフチョウ属など希少種について掲載するのを差し控えるつもりであります。
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楽しみにされていた皆さんには申し訳ありませんが、そのうち「大蔵出しセール」をするつもりですから・・・・・・・ご期待下さい。

やけ酒は身体に悪いので本日は禁酒・・・・・・
by kmkurobe | 2007-05-08 22:24 |
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